中里 隆




中里隆 陶磁器展【gallery yamahon】

9月14日(土) ▷ 10月6日(日)
11:00〜17:30
定休日|火曜

Vol. 174 Takashi Nakazato: Pottery

Sep. 14 – Oct. 6
Wednesday- Monday 11:00 – 17:30
MAP: gallery yamahon


九州・佐賀県のやきものである唐津焼をルーツとしながら、世界各国を訪れその土地の素材を使い、自由な感性で作陶を続ける中里隆氏。本年で87歳となる現在も精力的に作陶され、日本陶芸界のみならず海外陶芸界においてもやきものの価値とその魅力を広く伝えています。中里氏は唐津の名門陶家・中里太郎右衛門窯十二代目当主(号:無庵、1895〜1985)の五男として生まれました。青年期に京都や唐津で作陶した後、種子島に渡り島の土による種子島焼を手がけ、帰郷後に「隆太窯」を築窯。唐津を拠点に国内外を旅をし、陶芸の技によって人との交流を深め、出会いや学びを楽しみながら創作を行ってきました。海外の土や釉など、現地の素材を活かしながらも、空間を飾り、手で触れ、用いることに喜びを見出してきた日本のやきものの原点である「器」に礎を置く中里氏の作品は、作陶の初期から現在まで半世紀以上にわたって多くの人を魅了してきました。その作品は、いずれも巧みな作陶技術によって生まれる伸び伸びとした形、釉や焼きによる質感など、やきものならではの魅力を湛えています。本展では日常使いの器や酒器花入など、ハワイ・超禅寺や徳島県倚山窯にて制作された作品も出展していただきます。多くの方々に器の魅力を感じて頂ける機会となれば幸いです。どうぞご高覧ください。



中里 隆 Takashi Nakazato


経歴
1937年唐津で中里無庵(十二代中里太郎右衛門)の五男として生まれる。兄は中里重利。
1959年京都市立工芸指導所に学ぶ。
1960年京都清水坂の松風栄一に入門。
1961年佐賀県立窯業試験場で井上萬二指導を受ける。
    朝日新聞社主催第十回現代日本陶芸展で陶彫「双魚」が第一席受賞。
1965年ロバート・イングルと九州・四国の窯元めぐり。
1967年世界一周の旅、米、欧州、中近東東南アジア、韓国などを巡る。
    オハイオ州ウェズリアン大学講師として渡米。
1968年欧州・中近東を視察。
1970年韓国の古窯跡視察。
1971年小山冨士夫の薦めにより種子島へ渡島。西之表市に築窯する。
1972年小山冨士夫の築窯を手伝う。
1974年唐津に帰り、隆太窯を築窯。越前と、沖縄県読谷でも作陶する。
1980年韓国鶏龍山窯跡視察。
1983年オーストラリアでデモンストレーション。
1984年インドネシア、ミャンマー、インド、ネパール、タイを訪問する。
1985年日本陶磁協会主催、現代陶芸選抜展賞受賞。
1990年北海道滝川にて青磁・白磁を作陶。
1991年中国、磁州窯研修、調査。
1992年中国、均窯・龍泉窯研修、調査。
1994年フランスでデモンストレーション
1996年デンマーク、ロイヤルコペンハーゲンら招待を受ける。コロラド州アンダーソンランチセンターから招待を受ける。
2000年ジャマイカでワークショップ。
2003年フランス・ラボンヌへ研修旅行。
2005年ニューヨークにてマルコム・ライト、中里太亀、中里花子と唐津展。
2006年ユタ州立大学から招待を受ける。
2021年京都やまほんにて展覧会。
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